撮影手記 ラン科ムヨウラン属 分布 本州静岡以西・四国・九州 花期 6月 特徴 常緑広葉樹林の林床に生える、高さ10〜30センチの腐生ラン。花茎は最初黄褐色のち黒色。花は半開し、唇弁は白色で内側に赤紫色の毛が生える。 88年<Mさんと静岡県磐田市へ。ウスギムヨウランを撮影。85年に訪ねたときは、花はすでに終わっていただけに、そのリベンジ。ムヨウランの仲間では、一番地味な花だと思う。ムヨウランの自生地はいずれもヤブ蚊が多い。 23年、ウスキムヨウランを35年ぶり撮影することができた。前年、ヒメノヤガラ撮影後にウスキムヨウラン自生地に行ったけれど、すでにミイラ?化、枯れていた。満を期して開花に合わせて自生地へ。高い交通費と長い愛車の走行時間とやぶ蚊の襲来にめげず、撮影することができた。 35年前地味な花のランと思っていたけれど、クローズアップしてみると唇弁に紅色ガ映えているし、フリルが可愛い。普段は見た目が地味で普通顔にして、うるさい男からの目から逃れ、本命には愛嬌をふるまっている。うるさい男を人間・本命は花粉を運ぶ昆虫に例えると、こんな感じかな。 |