ラン科チドリソウ属 分布 北海道・本州中部以北 花期 5〜7月 特徴 山地林内に生える、茎の高さは30〜60センチの多年草。葉は5〜10個つき、狭長楕円形で長さ7〜15センチ、ふちは波状に縮れる。茎頂に淡紅紫色の花を穂状につける。萼片、側弁花は長さ約5ミリ。唇弁は長さ6ミリ。3裂する。距は長さ4ミリ。 撮影手記 89年、山梨県のある山へ。山小屋の若主人が、最近はノビネチドリも盗まれていると。業者もとより、一般ハイカー、なかには監視員の腕章している人の中にも悪いやつがいると、嘆いていった。野生ランでは、中型から大型に属する方。白花ぽいのを見つけることができた。アップで撮るとクリーム色で、純粋な白花ではなかった。 22年、数多くの高山植物を撮影した月山登山を終え、駐車場へ戻る道で、先を行く友人が合ったと声をあげる。行ってみるとノビネチドリが三株咲いていた。まさに山行有終の美を飾るにふさわしい花になった。この後ゴマキを撮影し一日を締めくった。 |