危惧種1A類 ラン科オニノヤガラ属 分布 千葉県以西・伊豆諸島・九州 花期 6月 特徴 林内の落ち葉がたまったところに生える高さ10〜60センチの腐生ラン。地下に塊茎があり、そこから花茎を伸ばす。花は花茎の先に3センチ程の子房より長い花柄を出し、3〜20花をつける。花冠は淡褐色で鐘形、長さ約1〜2センチ。唇弁は三角形で基部は切形、縁は細裂しない。 撮影手記 Mさんが千葉県に自生するナヨテンマを長年の苦労と執念で見つけた野生ラン。花期が短く、毎年発生するとは限らない。数少ない情報を頼りに見つけたMさんに敬意を表したい。 その情報をもとに、06年、一人行く。林内にまるで幽霊のように、生えていた。でも花をクローズアップしてみると美しい野生ランであった。撮影地でヤブ蚊の襲撃を予想されたので、防虫薬のキンチョールを吹きまくったおかげで、蚊に好かれる私にとっては、珍しく被害がなかった。 20年、久しぶりに訪ねたが、前年の台風で自生地は荒れていた。雨降る中、かろうじて見つけたナヨテンマの果実を撮影した。 22年静岡県のある神社にナユテンマが咲いていると言う情報をへてEさんと行く。沢沿いの道に数株咲いていた。ブヨ・やぶ蚊に襲われながらの撮影。近くにはコクランも咲いていた。帰路、神奈川県三浦半島の自生地によるが、やや遅かった。 23年、満を喫していくが今度は早すぎて蕾だった。その週末、妻に許しを得て、早朝に自生地に行き、撮影し、急いで帰宅。 |
果実 2020年6月28日 千葉県 オリンパスTG−6 |
2022年6月19日 神奈川県 キャノンEOS6DU 100ミリマクロ |
2022年6月19日 神奈川県 オリンパスTG−6 |