危惧種1A類 ラン科エビネ属 分布 紀伊半島・四国・九州・伊豆諸島 花期 5月 特徴 常緑広葉樹林帯下に生える高さ草丈20〜40センチの多年草。葉はエビネより細く、葉柄がながい。花は白、または淡紅色。半開程度の抱え咲きで下を向く。唇弁は扇形、3条の隆起線があり、褐色をおびる。10〜20の花が総状につく。 撮影手記 01年、伊豆諸島のある島へTさんと自生地へ。撮影しているとき、別の二人組がこちらへ向かってきた。「やばい。伏せろ、身を隠せとTさん。しかし、どんどん近づいて来て、鉢合わせ。お互い気むずかしい雰囲気に。が、話しすれば、同好の人であり、いわゆる盗掘者でないことがお互いにわかりほっとする。おまけに、Mさんという共通の友人の話も出って、疑念が消えた。この人は、地元の植物やキノコにくわしいIsさん。この後、借りたレンタカーを返し、Isさんに、この後珍しい貴重な野草の自生地を案内して頂く幸運に恵まれた。 それから23年後の24年。Eさん・Gさんと伊豆諸島を尋ねる。前回尋ねた所は今はないという。そこでEさんがあらゆる情報を駆使し、推理しさらに地元の人にいろいろ聞いて、自生地を考察。たぶんここだと。当日は道なき道を歩き、推理した地点へ。みごとにキリシマエビネの自生地を命中した。たとえ、地図にマーキングしても、私一人では二度とたどり着けない場所であり、無理すれば遭難の可能性あったので、あえてマーキングはしなかった。一期一会を大切にしたい。Eさんに感謝と尊敬を。 |