危惧種1A類 ラン科ホテイラン属 分布 本州中部の高山帯 花期 5〜7月 特徴 亜高山帯の林内に生える。高さ6〜15センチ。葉は1個。狭卵形で2,5〜5センチ、裏面は紫色。分厚くて縦じわが目立つ。花は紅紫色。唇弁は袋状で先は2個の距になる。 撮影手記 私的には野生ランの中で最も美しいランと思う。植物写真家の富成忠夫氏は自著に「花名は七福神の布袋だが、白雪姫の7人の小人のほうがぴったりだ」と記している。(山と渓谷社 春の野草)。その文章に惹かれて、ホテイランに強く憧れた。私的には七人の小人より白雪姫そのものに見える。 初めてホテイランを見たときの感動は今でも忘れられない。84年八ヶ岳で苔むした樹の下にお姫様のように鎮座していた。 86年南アルプス。Tさん・Mさん・Kさんとシナノコザクラ・ホテイランを探しに行く。エプロンがピンク色の美しいホテイランに感激。 16年、ひさしぶりに八ヶ岳へ。白花のホテイランを見つけることができた。 19年、シナノコザクラを撮影に伊那市へ。同行したKiさんが赤と白花並んでいる株を見つけて、撮影することができた。感謝! 22年、八ヶ岳。トラキチラン撮影の際、季節変えればホテイランを見ることができると聞き、出かける。最初の一株見つけるのには苦労したけれど、数多くのホテイランを撮影することができた。 |