絶滅危惧2類 ラン科オニノヤガラ属 分布 伊豆諸島・和歌山県・九州・沖縄 花期 3〜5月 特徴 常緑樹林内の落ち葉が積もったところに生える、高さ3〜5センチの腐生ラン。全体紫を帯びた黄褐色。 花は1〜3個つき、萼片は合着して釣鐘状になる。花後、果梗が大きくなり目立つ。 撮影手記 01年、キリシマエビネを撮影したとき、近くに生えているのを見つけた。思いもかけないところで、貴重な野生ランを撮影できて大喜び。非常にめだたない地味な野生ラン。周りの景色に同化してしまい探すのが大変である。スギを造林するために自生地の常緑広葉樹林を採集したのが原因で著しく減少している。 22年6月。ヒメノヤガラの撮影後、ハルザキヤツシロランの穂を撮影。幸い種を飛ばす綿帽子を見ることができた。 翌年の23年。この年の春の野草の開花が全般的に早いと思い、予想していた日より早めに自生地へ。ところが、はずれでまだ蕾。または発生していなかった。がっかりしていたところ、地元の野草撮影家から別の地にある秘密の場所を教えていただく。東京からわざわざ来たことに同情されて、ありがたし。 |
2023年5月28日 静岡県浜松市 キャノンEOSR7 EF50ミリマクロ |