絶滅危惧2類 ユキノシタ科ユキノシタ属 分布 本州 関東~近畿 花期 3~4月 特徴 山地の湿った岩地に生える、高さ2~50センチの多年草。走出枝は出さないが、根茎は長く地表を這う。葉と花茎は白色の腺毛に覆われる。 根出葉の葉身は円形~腎円形、長さ2~6センチ、幅2~7センチ。13~17に浅く裂け、基部は心形、縁には鋭い鋸歯がある。質はやや厚く、緑色。根出葉の葉身は、長さ(2-)5~16センチ 花序は集散状となり、多数の花をやや疎らにつける。花弁は5個、開出し、白色で、上の3枚は広卵形で鈍頭、長さ3~5mm、基部に濃い黄斑があり、明らかな爪がある。下の2枚は不揃いであるが長楕円形で両端は鋭頭、長さ10~25ミリ。萼片は長楕円形~卵状三角形、長さ2.5~4.5ミリ、平開し、花後に反曲する。雄しべは10個、長さ約5ミリ、裂開前の葯は淡黄色~淡紅色。子房は上位。心皮は中部まで合着し、上部に濃黄色の花盤がある。 撮影手記 90年、友人とハコネシロカネソウ撮影後、丹沢によりハルユキノシタを撮影に行ったけれど、暗い・強風ありで、ろくな作品にならなかった。その後その自生地は土砂崩れ用の網におおわれてしまい、再撮影の機会がなくなってしまった。 23年、高尾山の花友から、丹沢の新たな自生地を教えてもらい、その友人たちと撮影に行く。ヤマヒルにおびえながら山道を歩き、ずーと私にとって宿題の花であるハルユキノシタを撮影することができた。ユキノシタと比べて、花期が早いのと花弁に赤い斑点がないのが特徴だ。 翌年、Eさん・Gさんと再び。三月末尾の暖かい気候にヤマヒルが長くつに、いつもながらついていた。 |