ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属 分布 本州関東以西・九州 花期 6〜9月 特徴 和名の由来は実が分果せず丸いヤマゴボウという意から。草丈1メートルほどの多年草。茎は太く、緑色、果期には赤味を帯びてくる。葉は互生し、長楕円形〜卵状長楕円形で先が尖り、全縁、無毛。花序は直立し、やや円錐花序につき、次第に真っ赤な棒状になる。花には花弁がなく、萼片が5個あり、初めは淡紅色だが、花柄とともに真っ赤になる。果実は心皮が8(7〜10)個、合着して球形になり、熟すと黒紫色になる。 帰化種のヨウシュヤマゴボウの、花穂が下に垂れ、花がまばらにつく。ヤマゴボウは花穂・果実が分果する。 撮影手記 ヨウシュヤマゴボウはよく見かけるが、国産種のマルミノヤマゴボウは珍しい。花穂が垂直にたち簡単に見分けられる。撮影した山梨県の自生地では、となりにヨウシュヤマゴボウも多く咲いており、この地における勢力争いに負けなければ良いのだけれども。 |