イワタカンアオイ

危惧種1B類

ウマノスズクサ科カンアオイ属

分布 静岡県・愛知県

花期 12〜3月

特徴

広葉樹林の湿った林床に生える多年草。茎には長い暗紫色の長い柄があり
葉身は円形で直径5〜6センチ。表面に雲紋状の斑が入ることがある。ヒメカンアオイ似るが、萼筒は鐘形でヒメカンアオイより大きく、長さ1.2〜1.4センチ。萼筒内壁には低く隆起した網目状のひだがあり、縦ひだは30個ほどに達する。この飛騨の上に短毛が密生するのがイワタカンアオイの大きな特徴。花には6個の花柱があり、それぞれ直立し背部が上方にのびて細長く角(つの)状になり、柱頭はきわめて小さく点状に見える。生育地は宅地造成や開発、園芸目的の採集で激減している。(山と渓谷社 レッドデータ プランツ 永田芳雄著より抜粋)

撮影手記

10年、仕事で静岡に用事があり、午前中のわずかな時間を利用して磐田市の自生地へ。なかなか見つからず、時間だけがすぎてゆき、焦る。幸い地元の人に咲いている場所を教えていただき、撮影できた。しかしイワタカンアオイの株は多かったけれど開花株は少なく、地元の人の話ではドングリ拾いのときに花をふみつぶされるからだとか。
上  2010年1月10日 静岡県磐田市  キャノンEOS 50D EF50ミリマクロ  タムロン90ミリマクロ

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