危惧種1A類 リンドウ科センブリ属 分布 伊豆半島以西 花期 10〜11月 特徴 海岸に生える高さ10センチほどの1年草。茎は茶褐色で下部から分枝し、葉は対生でヘラ形、多肉質で表面に光沢がある。花は枝の先か、葉腋に1個つく。花冠は黄白色で、裂片は倒卵形で長さ約15ミリ、紫筋があり、中央部より下に楕円状で黄白色の密腺が2個ある。 撮影手記 93年、Mさんと伊豆半島のある海岸にソナレセンブリを探しに行く。真っ青な太平洋を望み、浜風を受けながら気持ちよく磯部を歩く。海岸植物特有の肉厚な葉を持つソナレセンブリが陽に向かって咲いていた。 22年、29年ぶりに友人と伊豆半島の自生地を尋ねた。この年は何十年ぶりの再会の花が多い年でもあった。前回撮影したときは長男が1歳のかわいい盛りだったのに、今や30歳。早く嫁もらって孫の顔見せて欲しいもの。撮影しながら歳月の早さをしみじみと感じた。 23年、前年に続いて自生地を尋ねる。歩き始めると雨が降ってきて、やがて本降りに。駐車場に戻り車の中で待機。今日は、はずれか。天気予報に騙されたなと思い、キンメダイ食べて帰ろうかと同行の花友と話していた。ところが奇跡的に雨がやみ、陽がさしてきた。陽がさせばソナレセンブリは開花するだろうと、期待して自生地へ。無事撮影できたけれど、時間をとりすぎてしまい、キンメダイ食することはごわさんになってしまった。残念。 |