タツナミソウ

シソ科タツナミソウ属

分布 本州・四国・九州

花期  5〜6月

特徴

タツナミソウ。私は龍のイメージからと思っていたが、泡立って寄せてくる波に見立てたそうだ。丘陵の林縁や草地に生える高さ20〜40センチの多年草。茎は赤みを帯び、白色の粗い開出毛が多い。葉は数対が対生し、長さ・幅とも1〜2.5センチの広卵形で先はまるみをおび、基部は心形。ふちには鈍い鋸歯がある。両面とも軟毛がある。茎の先に長さ3〜8センチの花穂を出し、一方向に淡紅紫色または青紫色の唇形花をつける。花冠の長さは2センチ。筒部が長く、基部は急にまがって直立する。上唇はかぶと状にふくらむ。下唇は3裂し、内側に紫色の斑点がある。

撮影手記

清澄山は山野草撮影にかなり通った。ヤマヒルも80年代はそれほど多くの場所にはいなかったけれど、年々増え続け、今やヤマヒルの天国?だ。このタツナミソウを撮影した場所も今ではヤマヒルの王国。行くにはかなりの準備と覚悟がいる山になってしまった。

左 1988年5月22日 清澄山
キャノンF−1 FD100ミリマクロ

トップへ  シソ科へ