トウサワトラノオ

 
 危惧種1A類

サクラソウ科オカトラノオ属

分布 栃木県・愛知県

花期 5〜6月

特徴

休耕田や湿地にごく希に生える多年草。高さ8〜50センチになる。茎は円形状で無毛。赤みをおびる。葉はへら形〜倒披針形で互生する。長さ2〜6センチ。幅7〜10ミリ。先端はにぶい。総状花序白い花を多数つける。花柱は長さ6ミリほどでサワトラノオより長いが花冠が長いためとびださない。苞は黄色で裂開する部分に赤いスジがある。花粉も黄色。

撮影手記

休耕田や湿地にごく希に生える。自生地は、愛知県と栃木県のみ。長い間、栃木県の自生地は確認されなかったが、最近になって発見された。減反政策によって、休耕田が多くなったからだろうか。田圃の中に、ひっそりと時を待っていたトウサワトラノオの種子が、やっと、時が来たと、発芽して花を咲かせたのだろうか。このまま減反政策が広がれば、トウサワトラノオが新たな所で発生するかもしれない。

Kiさんから誘われ、Tさんの新聞情報を元に、Mさん・Uさんともに自生地へ行く。川近くに広がる田んぼの中の一角にある休耕田。どこにでもある風景だ。撮影に行くと、地元の人からも、何人か同じように写真を撮りに来ている人がいると教えてくれた。

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