ヒメコザクラ

     
 1984年7月1日 早池峰山
キャノンF−1 FD100ミリマクロ
  1987年6月1日 早池峰山
キャノンF−1 FD100ミリマクロ
  1987年6月1日 早池峰山
キャノンF−1 FD100ミリマクロ
     
2025年6月20日 早池峰山  キャノンEOSR7 EF50ミリマクロ   
 危惧種1A類

サクラソウ科サクラソウ属ユキワリソウ節

分布 早池峰山および周辺

花期  6月

特徴

高山帯の蛇紋岩地の礫地や湿った湿地にはえる多年草。花は白色。直径8〜9ミリ。葉は展開時に裏面に白粉を密布。柄はながい。背丈は3〜10センチ。葉のふちに不ぞろいの鋸歯がある。

早池峰山の固有種とされてきたけれど、近年、近くの山地で新しい自生地が発見された。

撮影手記

サクラソウの中で最も小さいヒメコザクラは北の花の名山・早池峰山に咲いている。

初めて早池峰山に訪ねたのは、80年。仙台で本業の武者修行?していたころ。憧れのハヤチネウスユキソウなど多くの高山植物を堪能したが、ヒメコザクラは残り花しかなかった。

翌年、仙台の山友達と早池峰山へ。このときの楽しさと充実は私にとって最高の思い出になった。キザなことをいえば一年間の仙台滞在において貴重の一ページになった。ヒメコザクラも撮影できた。

84年、Uさんと夜行日帰りで早池峰山へ。このときは、トチナイソウに出会うことができ、遅くまで咲いている場所で、ヒメコザクラにも会えた。

87年、お見合いをすることを条件にして、休暇をもらい、Fさんと一泊二日の山旅。今回の目的は、青森県のサルメンエビネと、早池峰山のヒメコザクラ。限られた時間でしかなかったが、ヒメコザクラ撮影。翌年、お見合い相手と結婚した時の式の司会者はFさんだった。

25年、41年ぶりに、一人早池峰山へ行く。目的はヒメコザクラ。しかし、泊まった宿では、すでに終わっていると。以前、全盛期は過ぎても、上のほうで咲き残っていたのを撮影したことがあったので、そこに期待して登る。現地へ。岩の影になっているところに、咲き残っていたヒメコザクラを見つけて、喜んで撮影。撮影後、頂上めざすと、蛇紋岩出会いであった人と、再会。すでに頂上登り、下山中と。まったく、私の撮影による立ち止まりの歩きの遅さを実感した。
   
 1981年6月24日 早池峰山
キャノンAE−1 FD100ミリマクロ
 1981年6月24日 早池峰山
キャノンAE−1 FD100ミリマクロ

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