ノニガナ

キク科ニガナ属

分布 本州・四国・九州

花期 4〜6月

特徴

 水田の周りなどの湿り気のあるところに生える多年草。高さ15〜40センチ。根出葉は線状披針形で、長さ10〜25センチ、幅0.7〜1.7センチ。中部の葉は長さ7〜15センチで、基部は矢じり状に尖って茎を抱く。 花は茎や枝先にやや散状に数個つき、黄色で径約8ミリ

撮影手記

渡良瀬遊水地は、我が国初の公害事件の足尾鉱毒により、汚染された渡良瀬川を毒抜き・濾過するために作られた。住民の強制疎開という悲劇があり、田中正造が活躍した。
その渡良瀬遊水地は、武蔵野・下野において普通に見ることができた野草が普通では見られなくなった野草の最後の聖域である。はでな色どりの野草は少ないけれど、貴重な野草は多い。ノニガナもそのひとつ。かっての水田の雑草と言われたのだが、今では見ることが珍しい。

左 2004年5月9日 渡良瀬遊水地
キャノンEOSー1 EF50ミリマクロ

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