キバナノシオガマ

1983年7月14日  大雪山 キャノンF−1 FD100ミリマクロ
危惧種1B類

ゴマノハグサ科シオガマギク属

分布 大雪山系

花期 7月

特徴

唯一の黄花のシオガマ。葉は1回羽状複葉。根生葉が目立ち、葉茎2〜3個。高山帯の砂礫地や乾いた草地に生える多年草。高さは、5〜15センチ。茎は根際で分枝し株を作り、4稜あって毛が散生する。 葉は根元に集まり、長さ1.5〜5センチ、羽状に全裂する。茎の上につくものは互生する。花は茎の先に総状花序を作り、黄色で上唇の先が赤褐色の花を10数個密につける

撮影手記

83年、大雪山・トムラウシ一人山旅・まずは白雲小屋で一泊。 翌日平ヶ岳・中別岳をへてヒサゴ沼へ向かう。キバナシオガマ、目的の花のひとつにさっそく出会う。数多くあるシオガマでも黄花はこの種のみ。しかも大雪山でしか見ることが出来ない。さらに、霧深い縦走路を ホソバウルプソウ等撮影しながら行く。「ヒグマ注意」の立て看板がある。ひびる。しかし、ヒグマなんか出会いたくても出合わないと、無理に自分に言い聞かせる。それよりも平ヶ岳周辺はどこでも歩けそうでコースからはずれてしまう方が怖い。濃い霧、まして周りには誰一人いない。滅多にないすれ違う登山者に安堵感を感じる。慎重に尾根道を行けば、忠別岳が見えてきた。

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